慎重になって欲しい。
2026.09.13
Writer
脇和行
工務店社長、最近1番思う。慎重になって欲しい事。
土地を買う前に、まず「どんな暮らしがしたいか」を考えてほしい
昔から、お客様にはよく言っています。
「土地を買う前に、一度相談してください」
土地探しをしていると、
「南向きで日当たりもいいですよ」
「形もきれいです」
「人気のエリアです」
そんな話を聞くことがあると思います。
もちろん、どれも大切な情報です。
でも、家をつくる側の僕からすると、それだけで「いい土地ですね」とはなかなか言えません。
なぜなら、
どんな家を建てたいのか。
そこでどんな暮らしをしたいのか。
それが分からないままでは、その土地が本当にその家族に合っているのか判断できないからです。
土地を売る人と、家を建てる人では見るところが違う
これは、不動産会社さんが悪いという話ではありません。
土地の売買をするのが不動産会社さん。
その土地に実際に家を建てるのが工務店です。
役割が違えば、見るところも少し違います。
僕なら土地を見るとき、
朝の光はどう入るか。
リビングから何が見えるか。
庭はどこにつくると気持ちいいか。
道路からの視線は気にならないか。
そんなことを考えます。
土地そのものより、その土地で始まる暮らしを見ています。
「日当たりがいい土地=いい土地」とは限らない
南向きで形もきれい。
一般的には「いい土地」と言われるかもしれません。
でも、土地に予算を使いすぎて、本当にやりたかった家づくりを諦めることになったらどうでしょう。
逆に、少し形が変わっていたり、一見条件が良くなさそうでも、建物の配置や窓の取り方で、とても気持ちよく暮らせる土地もあります。
だから、
高い土地=いい土地でもない。
安い土地=悪い土地でもない。
大切なのは、自分たちの暮らしに合っているかどうかです。
「あとは工務店がうまく建ててくれる」は少し怖い
土地を買ってから、
「この土地でいい感じに建ててください」
と言われれば、もちろん僕たちはできる限り工夫します。
でも、土地の形や道路、高低差、周囲の建物、法律上の条件など、あとから変えられないこともあります。
だからこそ、
土地を決める前に、建てる人にも見てもらう。
この順番が大事だと思っています。
SNSの正解が、自分たちの正解とは限らない
今はInstagramやYouTubeを見れば、
「南向きがいい」
「大きな窓がいい」
「この間取りは絶対おすすめ」
いろいろな情報が出てきます。
参考になることもたくさんあります。
でも、全国の誰かにとって良かったものが、そのまま自分たちにも合うとは限りません。
四国中央市、新居浜市、西条市でも、土地によって光や風、周りの景色は全部違います。
そして何より、暮らす家族が違います。
家づくりに、全国共通の100点はないと思っています。
いい土地を探す前に、いい暮らしを考える
僕たちが最初に知りたいのは、
「何坪の土地が欲しいですか?」
だけではありません。
休日はどう過ごしたいのか。
朝はどんな時間を過ごしたいのか。
庭で何をしたいのか。
どんな家具や景色が好きなのか。
そういう話を聞きたいんです。
そこが分かると、
「この土地は合いそうですね」
とか、
「条件は良さそうだけど、少し違うかもしれませんね」
という判断ができます。
土地を決めて、そこに家を押し込むのではなく、
暮らしを考えて、その暮らしに合う土地を探す。
僕は、その順番の方が後悔は少ないと思っています。
いい土地を探す前に、自分たちにとっての「いい暮らし」を考える。
土地探しも、そこから始めていいと思います。